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ブランディングの成功=SEOの成功!?SEOの視点で見るブランディング
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ビジネスの成長を実現するヒントとなるブランディングやコミュニティ戦略・マーケティング戦略について紹介していく連載「ブランディングからはじめるマーケティング」。
前回の定義から実施・管理まで ブランドを構築するための6ステップでは、実際にブランドを構築するのに必要なステップを6つに分けてご紹介しました。
第五回目となる今回は、ブランディングとSEOの関係性について解説していきます。
「ブランディングからはじめるマーケティング」連載一覧
・第一回:ブランディングとは何か?これまでのブランド論を遡ってみる
・第二回:変化するブランドの位置づけと、コトラーの「マーケティング3.0」
ブランディングとSEO
従来、ブランドの認知を高めるにはマスメディアに掲載する広告に多額の予算を投入する必要がありました。デジタルマーケティングの広告市場が拡大するにつれ、ここでもマスメディアと似た状況が発生してきています。
検索キーワードに頻繁に使われている用語で上位表示されるためには、やはり多額の予算が必要になってきたのです。デジタルマーケティングの費用対効果を改善するために、新たな工夫が求められています。
ブランディングを工夫しデジタルマーケティングの効果を高めるのは、予算を増やさずに、知恵を絞る手法と言えます。
見込み顧客が抱える課題や感情を十分に理解し、最適なオファーやキャッチコピーを考えると、ターゲットとする層がより高い確率で企業を見つけ、製品購入まで到達してくれるようになります。
広告は企業が消費者へと主張するメッセージであるのに対し、ブランドは消費者側が企業に対して抱くイメージです。
ソーシャルメディアが発達した現代では、消費者が持つ意見や感情が具体的なコメントやシェア、いいね!として可視化されるようになっています。そのため、好意的なブランドイメージを十分に確立した企業は、多くのエンゲージメントを獲得し、さらに、Webサイトへのリンクも増えていくでしょう。
ブランディングの成功はSEOの成功と関連があるのです。
ALSの認知を高めた「アイス・バケツ・チャレンジ」
ブランディングの活動では企業や製品を印象づけるだけではなく、関連したトピックに対する認知を高める方法も含まれます。顧客が問題として認識していないものに気づきを与え、市場自体を作り上げる試みです。
例えば、2014年のアイス・バケツ・チャレンジでは、筋萎縮性側索硬化症 (ALS) の研究を支援するため、バケツに入った氷水を頭からかぶるか、またはALS協会に寄付をするキャンペーンが行われました。
全世界から投稿が集まったのはもちろん、難病としてあまり知られていなかったALSの認知を高める契機となっています。結果として、過去数年分以上の寄付金を同キャンペーンで集め、創薬研究に役立てられたと言います。
ソフトバンク孫正義社長のアイスバケツチャレンジ[1]
ブランディングは、他のどの企業とも異なる「指名買い」を増やす活動です。例えば、アディダスのブランドを評価する人は、アディダスを検索キーワードに入力し、商品の検索を始めるでしょう。
SEOの観点では、企業名・製品名・キャッチコピーなど、そのブランドを一意に特定するもの(ブランド・アイデンティティ)が人々に認知されるようになれば、その検索キーワードで必ず上位表示されるようになります。
まとめ
アイス・バケツ・チャレンジなどのインパクトがあり、かつ多くの人を巻き込めるブランディング活動は、成功すれば対象の認知に大きく役立ちます。
認知されれば検索数も増加し、Webサイトへの流入も増加します。
ブランディングの成功は、SEOの成功に繋がっているのです。
[1] https://www.youtube.com/watch?v=PUGVa1GaGpU


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