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【文字の歴史1】書体の歴史は印刷の歴史とつながる

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はじめに

文字の歴史は、印刷技術の進化とともにあったと言えます。
切っても切れない文字と印刷の関係。
今回は文字を進化させてきた西洋印刷の歴史から紹介していきます。

活版印刷の仕組みと文字の関係

15世紀半ば、ヨハネス・グーテンベルクが人類史上最初の書体であるレターパンチをデザインしました。(ここでは書体を手書きや彫刻で打刻されていたものではなく、完全に同一のものを複製可能な状態を指します。)
それまでの書物は、「筆記者」が羊皮紙に書き写す「書写し」か「木版印刷」で、ヨハネス・グーテンベルクが金属活字を使用した印刷術(今日の活版印刷)を発明し、印刷革命と呼ばれる印刷における大きな変革期となりました。

普及していく印刷

ヨハネス・グーテンベルクの印刷革命により、ヨーロッパ全土で印刷自体が急速に普及したことによりゴシック、ハーフゴシック、ローマ体など様々な書体が登場しました。
それぞれの書体は、古典的なスタイルの復活にもつながり、もともと伝統的に使われていた文字を書体として復活されることになりました。

工業化で進化する印刷

15世紀半ばから様々な書体が作られ流行し進化してきましたが、19世紀の自動製造プロセス導入により、印刷物のイラストを標準化することに成功しました。それはその後写真をハーフトーンで紙面に再現する技術につながりました。
余談ですが、19世紀末までに記録媒体としての写真フィルムが普及し、コンパクトで手軽に撮影できるカメラが一般的になりました。

産業化する印刷技術

20世紀には印刷の技術が1つの産業となり、タイポグラフィもその産業の一部になりました。
ここにきて活字書体の製造が工業・産業プロセスの影響を受けることを加速させました。1886-1887にホットタイプマシン、さらにその後にフォトタイプセッティングが現れたことにより、手作業による組版ではなく、テキストの編集や活版印刷のデザインがキーボード処理でさらに制御されやすくなりました。
ここで生まれたのが、タイプメーカーでした。それにより書体が商標の地位を得ることとなり、独自のブランドとして扱われるようになりました。

まとめ

文字の歴史1回目の今回は、「書体」を確立することになった西洋式の印刷についての歴史をまとめました。
アジアでは印刷技術は異なる進化を遂げてきました。日本に西洋式の印刷機をもってきたのは、1848年に渡来したオランダの船でした。

著者:MainYard Design(メーンヤードデザイン) 北野敦子

kitano

1987年大阪出身。
生活する上で必ず目にするデザインされたものたち。 街を歩くだけでも無限の魅力があふれています。 ある日ふとそれらに魅了され別業界からデザイナーへ転身。 関西を中心にグラフィックデザインからブランド戦略提案などを展開中。
2012年タイポグラフィ作品展「OKU-2」出展。第31回読売広告大賞協賛社賞受賞。

※KOBITブログでは、定期的に北野敦子さんに記事を寄稿していただいております。
デザインに関するものを中心に、役立つ記事を数多く提供していただいておりますので、ぜひ他の記事もご覧ください。
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