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Instagramが新しい買い物機能「チェックアウト」を導入し、Eコマース化を進める影響とは

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Instagramアプリ内で決済を行い購入を完結させる「チェックアウト」機能

ソーシャルメディアは消費者の購買意欲を高めるのに大きな役割を果たすようになりました。特に、Instagramは画像や動画を使って商品の魅力をアピールしたり、インフルエンサーや知人が製品・サービスに関する投稿を行ったりと、消費者が新たな商品と出会う場となっています。

しかし、商品の認知から購買へ至るには大きな隔たりがあるのも事実です。ある調査では、消費者がプレゼントとして購入する商品を探すとき、18%の人がソーシャルメディアで検索しているものの、実際に購入するのは、そのうちの6%に過ぎないと報告されました。ソーシャルメディアで見かけた商品を、別のサイトから購入する、あるいは、オフラインの実店舗で買うといった原因が考えられます。

Instagramはソーシャルメディア内での購入体験を改善するため、買い物関連機能を充実させてきました。中でも、2019年3月にベータ版として発表された「チェックアウト」機能は、Instagramのアプリ内で決済が行える新機能です。従来のようにInstagramで見つけた商品を購入するために別サイトへ移動する必要がなく、すぐに購入手続きが行えるため、欲しいと感じたその瞬間を逃しません。

チェックアウト機能は、商品名と価格のタグが付いた投稿をタップすることで利用できます。サイズや色、送料、支払い方法、請求先住所、配送先住所などを確認した上で、クレジットカードやPayPalを使って決済を完了します。

小売企業はチェックアウト機能の本格展開に備え、Instagramマーケティングが必須に

ベータ版が展開された段階では、一部のブランドのみにチェックアウト機能が利用可能になっています。ユニクロやザラ、H&M、ナイキ、アディダス、バーバリー、プラダ、ディオールといった世界的ブランドが並びます。高級ブランドからスポーツ、ファストファッションを含め、様々なカテゴリの企業がこの機能を試しています。

チェックアウト機能は今後、より多くの企業で利用できるようになると予想されています。消費者向け商品を扱うブランドにとっては大きなチャンスであり、高いエンゲージメントが期待できるInstagramは、新たな収益源となり得ます。

既に多くの企業がInstagramのアカウントを作成し、顧客にとって役立つコンテンツを投稿するようになりました。まだ、Instagramでのマーケティング活動に取り組んでいない企業は、InstagramがEコマース・プラットフォームへと変わっていく流れに取り残されないよう、すぐにInstagramに取り組む必要があります。

Instagramのアカウントを作成しても、すぐに効果が上がるわけではありません。顧客との交流を通じてフォロワーを獲得するには時間がかかります。一方で、チェックアウト機能が利用可能になったときに、エンゲージメントの高いフォロワーを多数抱えていれば、スムーズに購入が行える顧客体験を活かして、売り上げの向上につなげられます。

購入したいと思った瞬間を逃さないスムーズな購入体験が業界標準へ

オンライン広告が過剰にあふれる中、押しつけがましい広告は消費者に嫌われる傾向があります。購買意欲が低いときには広告を控え、消費者が買いたいと思った瞬間に購入しやすくしておく仕組みが求められています。Instagramのチェックアウト機能は、購入に至る流れを円滑にする効果が期待されます。

Googleでは、画像検索結果に商品を掲載して、そこから購入可能にする「Googleイメージ向けショッパブル広告」の発表を行いました。また、ピンタレストではユーザーが保存した画像に合わせて似た商品を提案し、販売促進を行う機能を発表しています。より良い買い物体験の創造を目指したプラットフォーム間の競争も激しくなってきました。

チェックアウト機能は、小売業者側に手数料がかかると言われていますが、詳細は発表されていません。小売業者にとっては、顧客獲得のチャネルをInstagramに依存する傾向が強くなってしまうかもしれません。ソーシャルメディアを通して容易にビジネスが拡大できるのはメリットですが、顧客に関する情報がプラットフォームから提供されるものに限定されるのは課題です。顧客分析などのツールを十分に使って、顧客に関する理解を深めていく施策が求められています。

まとめ

Instagramはアプリ内で購入が完結できるチェックアウト機能のベータ版を公開しました。商品を眺めるだけだったユーザーに対して、簡単に商品を購入できる機能を提供し、欲しいと思った瞬間に購入を促す仕組みです。このようなスムーズな顧客体験は、Instagramを含めた業界標準として考えられるようになるでしょう。


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