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4Pと4Cとは?Webマーケティングの基本フレームワークを学ぼう⑧
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株式会社クリエイターズネクストの窪田です。
今回は4Pと4Cについての解説シリーズ8回目です。シリーズ3回目で4Pと4Cは極端な考え方をすると良い、というお話しました。
4Pの中でPrice(価格)を敢えて、1本150円から5,000円に変えてみるというやり方を行いましたが、今回は「極端に安い値段」を設定して4Pと4C を洗い直してみようと思います。
4Pの価格(Price)を0円に設定してみよう
Priceで安い値段を考える際に、思い切って0円にしてみるのも戦略としての1つのやり方です。
0円(=無料)という構造は、最近ITサービスでよく見られる「フリーミアム」が代表的な例と言えます。
フリーミアムとは、ユーザーに最初無料で使って頂いて、価値を感じてもらったらその後に課金へと移行するサービスになります。
具体的には、あなたが普段利用しているであろう、ソーシャルゲームやGmail、クラウドストレージのDropboxといったものにフリーミアムが採用されています。
これらは無料で体験できることで満足感や利便性を感じてもらい、より高度なサービスや機能を有料で使えるようにすることで収益を得るビジネスモデルになります。
価格を敢えて「自由にする」という方法も有効
ここ数年で定着しつつあるビジネスモデルとして、「Price(価格)を自由に設定できる」サービスもあります。
幻冬舎の編集者として知られる箕輪厚介がこの方法を採用した魁として知られていますが、書籍等を出版する際に、ユーザーに価格を自由に設定してもらうというやり方になります。
本の値段は、0円でも1円でも、10円でも1000円でも良いですし、5万円、10万円、何なら1000万円でも良いという、文字通り自由設定なのですが、
このサービスの面白いところは、例えば、5万円払ってくれたら講演会やセミナーに招待する、10万円払ってくれたら逆に講演会やセミナーに登壇するといった形で、払った金額に対して特典が得られるシステムだったことです。
この試みは、本の値段は限りなく安い金額に設定しておいて、全く新しい体験を提供することで、ユーザーに驚きや面白みを与えてCustomer Value(価値)引き上げ、
かつ、この購入状況をWeb上でリアルタイムに公開したことで、ものすごい勢いでバズり結果的に数億円の売上につながったことで大きな話題を呼びました[1]。
まとめ
このように、4P(価格)だけを考えても、いくらでもビジネスアイデアが生まれることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
次回は、4PのPromotion(プロモーション)を起点としたマーケティングを考えていきたいと思います。
参考文献
[1] 書籍を0円で売る実験 — 購入後に払ってもらう「価格自由」な売り方 #宣伝会議


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