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正解率10%?カード問題から読み解く分析レポートの是非
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「S」「A」「2」「7」と表にはアルファベット、裏には数字が書かれた4枚のカードがあります。
「母音のカードの裏はいつも偶数」であることを証明するためには、どのカードをめくればよいでしょうか?一見簡単に見えるこの問題。実は正答率が10%程度です。実はこのカード問題から、Google Analyticsを分析して、お客様に改善策を提示する際のレポート作りのヒントが隠されているのです。
まずはこの4枚カード問題の答えを解説
正解は「Aと7」です。どうでしたか?直感で答えを出すと、ほとんどの人が「Aのみ」もしくは「Aと2」と答えたと思います。Aをめくらなくてはならないことは分かるが、なぜ「2」ではなく「7」なのか?実は以下のポイントを見落としているからなのです。
「母音の裏に偶数が書かれている」必要はあるが、「偶数の裏に母音が書かれている」必要はない
つまり、2の裏が母音である必要がない為このカードをめくることの意味がなくなります。逆に、7の裏が母音であった場合は、ルールが成立していないということが分かるというわけです。
同じ問題を別の4つの選択肢で行うと正答率が飛躍的に上がる!
ここはレストランで、あなたは店員です。今、お客さんの年齢と注文した飲み物が表と裏に書かれたカードがあります。
「16歳」「コーラ」「24歳」「ビール」
この4枚のカードで「飲酒をするらば、20才以上でなければならない」というルールを守ってもらうためにはどのカードを確認したらよいでしょうか?と聞くと、ほぼ全員が正解するそうです。
答えは「16歳」と「ビール」です。
「16歳が何を飲んでいるのか?」と「何歳の人がビールを飲んでいるのか」が確認できれば上のルールは守られます。裏を返せば、コーラを飲んでいる人の年齢も、24歳の人が飲んでいるものも、ルール(前提)とは何ら関係がないことにすぐに気づくことができるのです。
2つの結果から分かること
重要なポイントは「日常生活に関わりのあるルール(前の事例だと飲酒をするらば、20才以上でなければならない)が認知されていたかどうか?」という点です。私たちは、日常生活であまりお目にかからない論理学の形式に沿った推論は苦手なようです。
分析レポートの数値はお客様にとって日常か?
Google Analyticsを分析して、お客様に改善策を提示する際に当然データを示す必要があります。しかし、ただ数字を抽出して並べているだけのレポートをみて、日常的にGoogle Analyticsを分析しているわけではないお客様が理解できるでしょうか?まさにカード問題の結果がそれを示しています。
今月のコンバージョン(成績)はこれくらいですが、その数字になった要因はこう考えられます」ということを明らかに示し、「次に予定している施策が必要な根拠はこのようなことです」と素人でも分かるレポートを作らなければ意味がありません。
「そんなことは分かっているけれど、実際どのようなレポートがお客様に伝わりやすいのかが分からない」という担当者の方も多いと思います。そんなとき、お役に立つのがこのKOBITです。分析は得意だけどレポートが…という悩みを解決し、お客様に伝わりやすいレポートが簡単に作成できます。


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