KOBITブログ
今アツいのはベトナム!!ベトナムのソーシャルメディア事情
この記事は約 6分 で読めます。

ここ10年の経済成長が目覚しいASEAN諸国。帝国データバンクが行った2016年5月の調査では、ASEANに進出する日本企業は1万1300社を超え、今後も成長していく市場として期待されています。
(参考:https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p160504.pdf )
もちろん、その成長はソーシャルにおいても同じです。 Facebookの広告主が400万件を超えたニュースも記憶に新しいですが、US以外の広告主は70%あり、ここ1年で東南アジアでの広告主の増加はトップクラスでもありました。
東南アジアの中でも、今勢いに乗りはじめているのはベトナム。 先月の9月21日には、電通が、ベトナムに電通メディアラボを設立したというニュースもありました。
今回は、そんなベトナムでのソーシャル事情についてお伝えしていきたいと思います。
目次
そもそも…ベトナムってどんな国?
wikipediaから引用
ベトナム(ベトナム語: Việt Nam / 越南)は、東南アジアのインドシナ半島東部に位置する社会主義共和制国家。首都はハノイ。国土は南北に細長く、北は中華人民共和国、西はラオス、南西はカンボジアと国境を接する。東は南シナ海に面し、フィリピンと対する。
2015年のデータによると、人口は9360万人おり、国民平均年齢は28歳。平均年齢に関していえば、日本の45歳と比べると圧倒的に若くなっています。昨年度の経済成長率は6.6%で、ASEAN諸国内では4位となる経済成長率となっています。
(参考資料:http://ecodb.net/ranking/group/XG/imf_ngdp_rpch.html
http://evolable.asia/service/vietnam)
日本とベトナム〜SNS活用状況の比較
インターネット普及率
ソーシャル云々の前に、まず、新興国でそんなにインターネット使えるの?ってことが気になるのではないでしょうか。
2015年11月末では、日本のインターネット普及率が90.6%、対してベトナムでは、50.1%となっていました。これは人口換算にすると日本で約1億1496万人、ベトナムでは約4730万人ということになります。やはり、日本に比べると普及率はだいぶ低くなっているんですね。都市と農村部での格差も大きいようです。
ただし、2000年からの普及増加率を比べるとベトナムは236%増というデータがあり、アジアでは圧倒的な成長率を誇っています。
(参考:http://www.garbagenews.net/archives/1859537.html )
SNSユーザー人口
次にSNSユーザーに関するデータを見ていきましょう。
まず、インターネットユーザーのうちSNSを利用している割合ですが、日本は約70%、ベトナムではほぼ100%となっています。ということはベトナムでは、インターネットを利用している人口=SNSを一つ以上は利用している人口とも言えますね。
ASEANを含む新興国において、インターネットユーザー=SNSユーザーというようなベトナムと同様の特徴がある一方で、日本のSNS利用の割合は、グローバル平均よりも20%程低くなっています。
1日のSNS平均利用時間
また1日のSNS平均利用時間は、日本では0.3時間(約18分)、ベトナムでは2.3時間(2時間18分)となっており、かなりの差があることがわかります。 ちなみに、モバイル端末からのインターネット利用時間は、日本が0.6時間(36分)、ベトナムでは2.4時間(2時間24分)となっています。
(参考:http://zen.seesaa.net/article/441201349.html )
つまり、ベトナムでは、インターネットユーザー≒モバイルユーザー≒SNSユーザーとなっているんですね。非常に驚きの結果だと思います。
今回は日本とベトナムで比較しましたが、他の新興国がベトナムと同様の利用傾向が見られる一方で、日本に関しては、先進国平均と比較した時にも、低水準となっていました。これは、高齢化や保守層が多いことが理由と考えられます。
ベトナムのSNS活用事例
これまでのポイントから、日本と比較したときのベトナムが、SNSに関して非常に先進的であることがわかりました。次に、実際にベトナムでSNSが活用された例を見ていきましょう。
Close-up (歯磨き粉ブランド)
こちらはFacebookのシェアを活用している事例です。 商品を購入してあたりが出れば、映画、ドリンク、ポップコーンが映画館で無料になるというキャンペーンでした。キャンペーンの参加には、Facebookページへのいいね!とシェアが必要だったんですね。 そして、驚くべきはそのエンゲージメント数。なんと、キャンペーン期間中で16万回以上となりました。 参加条件にシェアを追加することで、友人同士での話題に上がることを意識したんですね。ベトナムで一人で映画に行く人はあまりいないそうです。映画のチケットが景品ということで、おのずと友人を誘うようになり更に拡散力が高まるという、Facebook上のネットワークを有効活用できた例といえます。 ちなみに、利用対象となった映画はベトナム映画の歴代興行収入記録を破る大ヒット作となり、SNS上でとても話題になったそうです。
(参照:http://www.clisk.com/column/asean-marketing/2374.html)
まとめ
今回はベトナムの特集でしたが、その平均年齢の若さからも、新興国のSNSに対する適応力がすさまじいことがわかりました。また、
2020年までにeコマース市場の規模は小売市場の約5%に相当する100億USD(約1兆1400億円)に成長すると楽観的な見方を示している。
このようなことも言われています。これもまた、若者人口の多さとSNS普及率の高さの結果とも言えるでしょう。 今後も、ベトナム、東南アジアの発展から目が離せませんね。


すぐに始められます。