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顧客の心を掴んでECを成功させるために。事例に学ぶキャッチコピーの3つのコツ

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ECサイトは競合の激しい市場です。多くの企業が安易にネットショップを立ち上げ、思うように集客ができず、利益を上げられずにいます。

店舗では商品を眺めるだけで購入はスマートフォンで済ませるようになるなど、変化する消費者行動にどのように対応するか。ECサイト運営において悩みの種は尽きません。

ECにおいて、一つの施策が全てを解決してくれるということはありません。競争が激しくなる市場において利益を上げ続ける、ECサイトを成功へ導くためには、サイト運営で考えられるあらゆる手段を取ることが必要になります。

今回から、ECサイト運営において参考になる事例を、評価指標、リピーター対策など、多岐にわたるテーマからご紹介していきます。

ECサイトを運営するマーケティング担当者やITシステム担当者の方にとってはアイディアの宝庫といえますし、ECサイト制作を請け負う制作会社の方々であれば、事例を踏まえ新たな提案に活用していただけるのではないでしょうか。

まず初めに、消費者心理をいかについていくかという切り口から4回に分けて見ていきましょう。 第一回となる今回は、コピーライティングというテーマで見ていきます。

カーネギーメロン大学の調査では、「5ドル!」と表記した場合よりも「たったの5ドル!」と表記した方がコンバージョン率が20%も上がったという報告がありました。

わずかな言葉遣いがECサイトの成果に直結します。異なる文言を試して、顧客の心に響く宣伝文句を見つけるようにしましょう。

Dropbox:一言で誰でも理解できるプラン

ファイル共有サービス、Dropboxからは複数のプランが提供されています。

限られた容量ではあるものの無料で利用できる「Basic(基本)」、月額1000円程度でより多くの容量が使える「Pro(プロ向け)」、チームでのファイル共有に適した「Business(ビジネス)」、そして、大規模な法人向けの「Enterprise(企業)」です。

これ以上に簡潔なネーミングはあるでしょうか?プランを目にしたユーザーは、自分の利用方法がどれに当たるかをすぐに理解できます。

消費者をタイプ別に分けたdropboxの事例

https://www.dropbox.com/ja/business/plans-comparison

Hipmunk:人間の感情をよく表す俗語

Hipmunkは単なる旅行費用比較サイトではありません。可愛らしいリスのキャラクターと、人間の感情を的確に表現する俗語を使って印象的なデザインに仕上げています。

長距離路線の場合、乗り継ぎの時間が長い場合など、大きな「苦痛」を感じるでしょう。その「苦痛(Agony)」が少ない順に旅行プランを表示するオプションを提示しているのです。価格・移動時間といった定番のオプションに、俗語を使った選択肢を加えて、人間味のある文言を創り出しています。

hipmunkのEC海外事例

https://www.hipmunk.com

説明とユーモアのバランス

ロンドン発のEコマースサイトFireboxは一風変わった商品を取り扱います。びっくり箱やキャラクター小物など、他では手に入れにくい品ぞろえです。

Fireboxの商品詳細画面では、商品の面白さを説明とユーモアにあふれた表現がバランスよく並び、訪問者の興味をひきつけます。すぐに概要を掴みたいユーザー向けの箇条書きと、購入を真剣に考えるユーザー向けの長い文章の両方を用意している所に工夫が見られます。

下記の例は「折りたたむとハンバーガーに見える靴下のセット」です。「たたむと美味しそうな食べ物、広げると美味しそうなデザイン」というユーモアに加え、「色が長持ちするようにデザインは印刷ではなく編み込み」という真面目な解説も交えています。

ファストフードソックスのEC事例

https://www.firebox.com/Fast-Food-Socks/p7574

まとめ

今回は、そのネーミングやキャッチコピーから消費者心理をうまく掴んでいる事例をご紹介しました。 次回は、今、様々な形で使われている動画をうまく利用した事例をご紹介していきます。


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